「サンタ来る?サンタする?」

子どもの頃、うちにはサンタのおじさんは来ませんでした。

煙突がなかったから、ということもありますし、また、あまりいい子ではなかったというのもあるでしょう。でも、それだけではなくて、昭和40年代、多分、まだサンタさんが来る家が少数派だったのだと思います。両親が牧師だったので、教会ではクリスマスをお祝いするのですが、サンタさんとは無縁でした。ただ、クリスマスの諸行事が終わって、学校が冬休みに入ってから、デパートに連れて行ってもらって、好きなものを一つ買ってもらえるのが楽しみでした。7歳年下の末弟のところにはどういうわけかサンタが来るようになって、それは謎なんですが、それはちょうど、時代がそうなってきていたということもあるでしょう。でも兄たちとしては「なんだかなあ」という気持ちだったことを覚えています。

それから20年くらい経って、自分が子どもを持ったときに、「さて、どうしようか」と思いました。そして、それなりによーく考えて、こう言うことにしました。「サンタさんは、お金がなくて、お父さんやお母さんがプレゼントを買うことができないおうちの子にプレゼントをあげるんだよ。ウチはお金があって、お父さんがプレゼントを買うことができるから、サンタさんは来ないんだよ」と。まあ、なかなかいい言い方だなと思っていました。なんといったって、サンタさんのモデルになった聖ニコラオスは貧しい人たちにプレゼントをした人なのですから!
でも、この話もほどなく破綻します。息子がクリスマスの後に「え?〇〇君のところにはサンタさんが来たの?〇〇君のおうちはお金がないんだねえ!うちはリッチだからお父さんが買ってくれたよ!」と大きな声で言って回るようになるという、ちょっと考えれば「まあ、そうなるよね」という展開で・・・。

アメリカには「オペレーション・サンタ」という働きがあります(今年で106年目!)。郵便局に届いた「サンタさんへの手紙」の中から、「この子にプレゼントを贈りたい」と思ったものを選んで、プレゼントを買って、郵便局に持っていくと、それをサンタさんからのプレゼントとして配達してくれるというサービスです。プライバシーの問題もあるので、今では相手の住所や名前も知ることはできず、子どもたちがどんな風に受け取ってくれるかを知ることもできません。それはちょっと残念な感じがするのですが、子どもたちの安全を考えると大切なことですね。この時期、多く団体が同じような働きをしています。この季節、「受けるよりは与える方が、さいわいである」(使徒行伝20:35)と言われたイエスの言葉をほんの少しでも味わうことができればと思います。

みなさんにとって、良いクリスマスとなりますように!