2019年12月牧師室より「光のクリスマス」

12月、いよいよクリスマスがやってきますね。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生をお祝いする日ですから、教会では、ここぞ、とばかりに力を入れて、多くの皆さんにおいでいただけるようにと準備をしてお待ちしています。

みなさん、クリスマスというと何が思い浮かびますか?
最近の私は、クリスマスというとイルミネーション、という感じになっています。
毎年、クリスマスの時に、家族や友人とどこか行こうか、となると、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーをはじめ、マンハッタンのあちらこちらでイルミネーションを楽しみ、ブルックリンの Dyker Heightsに繰り出しています。

ふと考えたのですが、もしもこのクリスマスの時期、イルミネーションがなくなってしまったら、どうなるのでしょうか?NYでのクリスマスは、寒くて日が短くて、何か魅力があるだろうか、そう思うほどです。そして、もしも、本当に停電とかで、真っ暗になってしまったら、どうなってしまうんだろうかと。

ニュージャージー日本語キリスト教会では、毎年、12月24日のクリスマス・イブはキャンドルライトサービスを持っています。その時にいつもチャレンジするのは、ろうそくに火を灯す前、どこまで暗くできるだろうかということです。楽器を演奏する方々や、讃美歌を歌う方々の楽譜が見えないと困るとか、入ってくる人の足元が見えないと危ないとか、いろんな問題はあるのですが、その中でもできるだけ、暗くできないだろうか、と考えるのです。それは、イエスがこの世に来てくださったのは暗闇を照らす光のようなものなのだ、ということをできるだけ皆さんに経験していただきたいからです。

「すべての人を照すまことの光があって、世にきた。」(ヨハネ1:9)

本当の暗闇を経験しことはありますか?何も見えない暗闇。目の前に手をかざしてもそこに手があることさえもわからないような暗闇。足を10センチ前に踏み出すことさえ怖く感じるような暗闇。でも、その真っ暗な部屋に小さな小さな光が入ってくる時に、暗闇は消え去って、今まで見えなかったものが見えるようになってきます。そして、どうにもならない不安も消え去って、ホッと一息をつくことができます。

イエスが暗闇を照らす光としてこの世にこられた、とはそういうことです。もしも、マンハッタンやブルックリンのイルミネーションが見に行く機会がなかったとしても、イエスが私たちの心に来てくださるならば、それは最高のクリスマスになります。今年のクリスマス・イブのキャンドルライト・サービスは午後6時から7時15分です。ぜひお出かけください。

私たちの心に、私たちの人生に、イエスの光が輝くクリスマスとなりますように。

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