元々、いつだったか分からなかったイエスの誕生日。12月25日に祝うようになったのは、冬至を過ぎて、これから日が長くなっていくことと、暗闇を照らす光としてこの世に来てくださったイエスの誕生が重なるからだと言われています。
「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。」(イザヤ書9章2節)
「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」(ヨハネの福音書1章5節)
「すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。」(ヨハネの福音書1章9節)
クリスマスの前の夜は、このことを私たちが視覚的に経験することができるようにと、キャンドルライトサービスを持っています。

最初は礼拝堂をできるだけ暗くします。「暗闇」を表すためです。そこにキャンドルの小さな光が入ってきたときに一瞬に暗闇は逃げ去ります。まさに「闇は光に打ち勝たなかった」と書かれているとおりです。その小さな灯火を受け取った人は、その光を隣の人に回していき、光が会堂いっぱいにあふれます。そして、そのキャンドルライトの下で、クリスマスの出来事を記した聖書の箇所を読み、讃美歌を歌います。この日のために備えてきた聖歌隊が讃美歌を歌い、年によっては他の楽器での賛美も入ります。そして、聖書からのメッセージに耳を傾けるのです。
全体で1時間余りのプログラム。立派なオーケストラも、ドラマチックな演出をする照明もありませんが、2000年前のベツレヘムの馬小屋での世界で最初のクリスマスを思わせてくれる特別な一時です。
今年(2025年)は、12月24日午後5時からです。是非お出かけください。
