2024年12月号<牧師室より>「どう受け継ぐかクリスマス」

もう20年近く前でしょうか、Operation Santaというプログラムに参加したことがあります。サンタクロースの住所にプレゼントのリクエストを送った子どもたち(その多くは貧しい家の子たちだということですが)の手紙をボランティアの人たちが読んで、プレゼントを買ってその子に送ってあげる、というプログラムです。今はオンラインで受け付けているようですが、その頃はNY市の中央郵便局に置いてある手紙の山から、気になった手紙を持ち帰ってプレゼントを選ぶようになっていました。

クリスマスに、お金がなくてプレゼントをもらうこともない子どもたちのために何かできないか、と思って参加してみたのですが、その手紙に出てくるリクエストは、ゲーム機だったり、高価なおもちゃだったり、自分が自分の子どもたちにも到底買ってあげることのできないものばかりだったのです。その手紙を書いた子どもたちの気持ちは分からなくもないですが、ここまで商業主義がクリスマスに広がっているのかと、複雑な気持ちになりました。

私たちのために、この世を照らす光としてきてくださったイエス様のことを、私たちはどのように伝えていけばいいのでしょうか?特に、これからの時代を担っていく子どもたちに、私たちは何を受け継いでいけばいいのでしょうか?

イエス様は、私たちのためにこの世に来られ、私たちを赦すために、私たちを罪から救うために十字架にかかられました。私たちのためにいのちまで与えてくださったのです。そして、このように言われました。「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒の働き20:35)。神様は、私たちにこのイエス様というプレゼントを与えてくださったのです。このクリスマスの時、私たち自身が、どれほどの愛をもらっているのか、それを思いめぐらして、周りの人々に何を与えることができるのか、それを考える時、実行する時なんだということを、子どもたちに伝えていくことができればと思います。

メリークリスマス!

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