<牧師室より>2021年7月号「オンラインからin-personへ」

「おお、久しぶり・・・っていうか、いつも、画面越しで会っていたのですけどね・・・なんだか、やっぱり違いますね」そんな会話をどれだけしたことでしょうか?

新型コロナウイルス感染の状況が落ち着いて、いろいろな規制が緩和されている中で、6月は教会の礼拝以外のいろんな集まりも、少しずつオンラインからin-personに変更されてきました。「Ridgewood聖書を読む会」「Friday Nightオアシス」、そして、子どもたちのための「JOYJOYキッズクラブ・チャレンジクラブ」はin-personでの集まりをスタートしました。また、昨年オンラインで新しくスタートした「親子クラス」もピクニックを教会で持つことができました。教会の礼拝もZoomでつないで、オンラインでも参加できるようにしていますが、それでも、少しずつ、教会堂に集まる方々が増えています。そこで本当に感じることは、「やっぱり会うと、違うね」ということです。

いろいろなご事情で、どうしても集まれない方々、また、遠く離れていて、近くに日本語教会や、通える教会がない方々にとって、このオンラインでの働きは、本当に大きな助けになっていることと思います。コロナ感染が広がって、必要に迫られて、スタートしたオンラインでの働きですが、私たちの思いを超えて、大きな可能性を持っていると思います。今、教会でもたれている集まりの中にも、このままオンラインで集まっていくことがいいのではないだろうか、というものもいくつかあります。

それでもなお、やはり、物理的に集まる中で伝わることがたくさんあります。対面で会うことによってできる会話もあります。可能な限り、時間と労力を費やして、物理的に集まって礼拝をささげ、励まし合い、祈り合っていくことによって生まれる関係があります。それはやはり神様が、私たちにこの物理的な体を与えてくださったからでしょう。

「あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。 ・・・わたしが隠れた所で造られ、地の深い所でつづり合わされたとき、わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。 あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。」詩篇139:13-16

教会は心を大切にする、という側面があります。聖書の中にも「人は外の顔かたちを見、主は心を見る」(サムエル記上16:7)という言葉があります。しかし、私たちはこの体を離れて、この地上で生きていくことはできません。この体は神様が与えてくださった大切なものなのです。だから、礼拝をささげるときも、互いに思いを伝えるときも、体全体を用いて、思いを表していくのです。

このまま感染状況が落ち着いて、日常を取り戻す日が一日も早く来るようにと祈っています。もっともっと自由に、何の心配もなく、神様が与えてくださったものすべてをもって礼拝し、励まし合い、祈り合うことができますように。

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